2017年09月20日

第64回「安心・安全な居場所」を見つけるためのグループワーク

事務局  忠夫

 9月9日(土)にサークル「囲炉裏」の第64回「安心・安全な居場所」を見つけるためのグループワーク(GW)を開催しました。その日は、日中に外を歩いていると少し汗ばみ、残暑を感じる一日でした。今回は、久しぶりに参加していただいた女性2名を加え、総勢5名のGWでした。

 久しぶりに参加していただいた方々は、それぞれに、まえに参加していただいたときとは異なる環境(職場など)で活動しておられ、新しい環境下での取り組みについて、考えを整理しつつ語ってくださいました。

 久しぶりにサークル「囲炉裏」GWの場に戻り、心に浮かんだことを自分のペースで話される様子をみて、サークル「囲炉裏」GWの存在意義を感じました。

 私的な話になりますが、今回のGWのつぎの日から5日間、アルツハイマー型認知症のお年寄りのところに行って、共に時間をすごしました。その経験は、認知症に対するこれまでの私の誤解を改める機会となりました。

 認知症に関する記事が、毎日のように、新聞・雑誌に出ています。「自分の周りに、認知症患者がまったくいない」という人は少ないのではないでしょうか。認知症は「治療が困難な病気で根本的な治療法はない」と言われています。私は、「いったん認知症にかかってしまうと、彼らがイメージする世界は、私たちが見ている世界(現実)から遠ざかる一方だ」と誤解していました。

 これまで、例えば傾聴ボランティア活動で、認知症のお年寄りと話をするときには「こんなことをして何になるのだろう」と思いながら、彼らのイメージする世界に入り(話を合わせ)、その中で共に遊んでいました(いつもというわけではないのですが)。つまり、「一分前に言ったことを忘れてしまう。何を言っても無駄だ。彼らの頭には何も残らない」と諦めていたのです。

 今回、接触した認知症のお年寄りは、数年まえには、自分のモノが見つからなくなると「盗られた」と思い、しばしば、そのことを口に出していました(物盗られ妄想)。今回は、5日の間に、何回か、預金通帳が見えなくなることがありました。けれど、そのお年寄りは「預金通帳がなくなった」と言うだけで、「盗られた」とは言いませんでした。

 「盗られた」のではなくて、「どこにしまったのかを忘れてしまった」と思っているようでした。一緒に探すと、タンスの引き出しから出てきたことも、手提げ鞄から出てきたこともありました。そのお年寄りは、この数年間に「物忘れをしたときに、自分が物忘れをしたことを認めてもよい」ということを学んだのでしょう。

 その学びには、周りの人たちがそのお年寄りの言葉を(同じことの繰り返しであっても)最後まで聴く必要があっただろうと思います。

 自分の言葉を否定されることなく最後まで聴いてもらえる環境(これが「安心・安全な居場所」です)の中で暮らしていると、その人は「どんなことをしゃべっても、聴いてもらえる」という安心感をもつようになります。

 そのお年寄りは、最後までていねいに聴いてもらえる人たちに囲まれていたので「自分の記憶力の低下をかくす必要はない」と思うようになり、そのイメージする世界を、ユックリと、私たちの考える世界(現実)に近づけていったのでしょう。

 たとえ器質的な変化(萎縮など)が脳におこっていても、そのお年寄りは、その変化の中で、成長を続けることができたのだと思います。「安心・安全な居場所」を見つけることができれば、みんな成長力を発揮できるということに、改めて気づかせてもらった5日間でした。

 サークル「囲炉裏」の輪に入って、「安心・安全な居場所」を見つけませんか?
posted by サークル「囲炉裏」 at 19:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2017年08月26日

雑記 直行寺さんの庭だより 其の四

グループワークの記事に引き続き、
ちょっとした一場面の写真を投稿します。

irorinoniwa.JPG

囲炉裏のグループワークの場所から見える景色です。
庭の左の方、日差しがキラキラととても美しかったです。
また右の方には、すっかり立派な葉が生え、青々としたシャクナゲの木がみえます。
グループワークの中で、思わず見とれてしまった光景だったので、
写真におさめさせてもらいました。
posted by サークル「囲炉裏」 at 18:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

第63回「安心・安全な居場所」を見つけるためのグループワーク

毛利


一昨日、囲炉裏のグループワークがありました。
今回はスタッフのみの、のんびりとしたワークとなりました。

スタッフがどちらも介護施設に関わらせていただいていることもあり、
そのことについての話題が多く出ていたように思います。

私は介護施設で働かせていただくにあたって、
“入居者の方と心を通わせ合うようなコミュニケーションが取りたい”
という目標がありました。
そして働き始めて一年と少したった今、
自分に何ができそうか、また何がしたいのか、
ということを、グループワークの中でゆっくり話し、
また相手の方の話を聴かせてもらいました。
そのような時間を通して、
改めて落ち着いて自分自身と向き合うことができ、
また自分の考えや感じていることを整理させてもらうことができました。


また、話は少し変わるのですが、
私の実家のお寺では今日、仏教婦人会主催の法座がありました。
その法座のあとで、お手伝いくださった役員の方々とお茶を飲むことがありました。
その中で、「今日の法話ではどんなことを話されましたか?」と尋ねると、
何人かの方がポツポツと話してくださいました。
その一つ一つを丁寧に聴かせてもらっていると、
今度は他の方が、こんな話もあったとポツポツ話してくださいました。
今回は時間でいうと5〜10分くらいの短い時間でしたが、
とても温かく嬉しい場を経験させてもらった感じがしています。

私は囲炉裏のような、
 ・何でも話してもいい場、
 ・自分のペースで話せる場、
 ・そして話したことを聴き合える場、
そんな場を、囲炉裏だけではなく、
自分の日常の周りにも少しずつ作っていけたらいいなと思っています。
そのためにも、囲炉裏のグループワークでの学びを
これからも大切にしていきたいと思いました。
posted by サークル「囲炉裏」 at 18:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記