事務局 忠夫
6月下旬となり、近畿地方でも、猛烈な暑さが続いています。皆さま、“危険な暑さ”のもと熱中症にお気を付けください。
サークル「囲炉裏」は、5月9日(月)に第98回“対面式”グループワークの開催を予定していましたが、参加申込者はゼロでした。
これまで、参加申込者がゼロの場合には、スタッフ同士でグループワークを行ってきました。それまでのグループワークで感じたことやスタッフの近況・心境などを話し合うことが多く、内容の濃いグループワークになっていたように思います。
今回は、いつもの会場(直行寺さん和室)にいるのはスタッフ(事務局 忠夫)一人だけでしたので、これまでにないかたちのグループワークとなります。
朝日新聞デジタル(2022年5月7日)に【谷川俊太郎さん、「死」って怖くないですか 女子中学生の投稿に反響】という記事がありました。見出しを見たときから気にかかっていたのですが、斜め読みの時間しかなかったので、A4用紙(約5ページ)にプリントアウトしたものをグループワーク会場に持ってゆき、この記事を相手にグループワークをしようと考えました。
この記事は、女子中学生(Yさん。投稿当時、中学1年生)が朝日新聞朝刊「声」欄に投稿した 「死んだら、どうなるんだろう。私はよく、そんなことを考える・・・」で始まる文章について、オンラインで谷川俊太郎さん(詩人、90歳)に感想を訊ねたものです。谷川俊太郎さんは、長く読み継がれている詩「生きる」の作者です。
Yさんに「かけるとすれば、どんな言葉?」という問いに対する谷川俊太郎さんの回答が印象的です。
「言葉ってどうしても抽象的で、ご本人と面と向かっていないと僕、言葉が出てこないんです。特に、死について語るってことは。恐怖は、意識よりもっと深い潜在意識のようなものにかかわっているわけですから、言葉では言いにくい気がします」
この回答は『朝日新聞「声」欄にあるYさんの文章をじっくり読んでいると、投稿された文章にある言葉だけでなく、その言葉をつづっているYさんの潜在意識も私の心に伝わってきます。私が意識していることだけでなく私の潜在意識もAさんに伝え返そうとすると、Yさんに言葉をかけるだけでは済みません。Yさんと面と向かっていないとダメなんです』ということでしょう。
そのことに関連して、その記事には「そこにいる、そばにいるということが大事だと思います。ボディーランゲージというか、身体同士のぬくもりですね。そばにどれだけ長くいるか。時間ってものは大きいんだよね、人間にとって。 家族って ものが大事なのは基本的にそういうことがあるからで、友情もそうですよね」という谷川俊太郎さんの言葉があります。
これらの谷川俊太郎さんの言葉は、そのまま対面式グループワークに当てはまります。対面式グループワークでは、しゃべっている人の言葉だけでなく潜在意識にあるものも聴き取り、そのことにより自分の意識・潜在意識を変えていく・・・。これがうまくいったときには、いつまでも印象に残る対面式グループワークになります。
今回のグループワークでは、朝日新聞デジタルの記事をとおして、谷川俊太郎さんとの対面式グループワークを行うことができたように思います。ただし、女子中学生Yさんとは、谷川俊太郎さんの言葉をとおして接するだけで「そばに・・・長くいる」ことはできませんでした。機会をみて、Yさんとの対面式グループワークを試みてみたいと思います。